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生成AIとはなにか|技術の発展と未来の可能性について

AIのイメージ AI

2024年は「生成AI」という言葉がIT業界を席巻しました。2025年もその流れが続きそうなのですが、この生成AIとは何か、何がすごいのか、いまいちピンとこないところもあるのではないでしょうか。

今回は生成AIの現状について記載したいと思います。

生成AIとは何を指すのか

生成AIは、まるで人間が行うかのように新たなアイデアやコンテンツを作り出すことができる、人工知能技術のひとつです。

生成AIは新たなアイデアやコンテンツを作り出すとはいえ、何もない無の状態から生み出すわけではなく、大量に既存のデータを学習して、それらの組み合わせ・パターンで新たな出力を作り出すというプロセスを踏んでいます。過去の経験や学習からアイデアを生み出すという人間の創造性と似ていますね。

この、機械自身が自主で学習して勝手に成長する・成長してしまうというところが、どこまでいくかわからない恐れを含んでの脅威、すごさと感じられるポイントとなっていると思います。

AIの歴史

人工知能(AI)という言葉は思ったほど新しくはなく、その誕生は1956年頃になるそうです。そこから何回かのAIブームを繰り返し現在に至るわけですが、今の生成AIの元ともいえる技術基盤となったのは2012年頃登場した「ディープラーニング」です。

それより以前のAIというのは、人間が問題や知識を整理して与えるもので、機械自身が何かを学んで答えるというものではありませんでした。ディープラーニングでは、人間の脳を模倣した何層にもわたる人工ニューラルネットワークと、大量のデータを与えながら機械が自動的に学習する「機械学習」のアプローチを用いることで、インプットされた情報からアウトプットを予測して、人間が教えたわけではない新たで高度な回答を出力することができます。

生成AIは何ができるのか

生成AIは新たな文字・文章や画像、音声などを出力できる

昨今の生成AIは文字・文章や画像、音声などを出力として生成することができており、それらに関連する人間の生産作業を効率化することが期待されています。すでにいろいろなツールやサービスにAIが組み込まれており、私たちも知らないうちAIに触れているかもしれません。生成AI関連の技術発展の速度はすどのような生成AI、それを活用したサービスが出てきているのかについては別途まとめますのでそちらをご覧ください。さまじく、注目度も高いため、日々新たなサービスが生み出されています。


どのような生成AI、それを活用したサービスが出てきているのかについては下記の投稿をご覧ください。

生成AIの出す答えは正しいとは限らない

ただし、生成AIが出す答えが常に正しいとは限りませんので、私たちはそれを認識したうえで利用する必要があります。AIが解釈して出力した答えが、一見それっぽく見えるが実は間違っている・・・この現象を「ハルシネーション(幻覚)」と呼んでいます。

AIが学んだ情報に偏りがあったり、間違った情報が含まれていたり、学習のさせ方に問題があることが、この現象の原因になっていることがわかっています。ですので、生成AIの出力が正しいものとなるようにハルシネーションの発生確率を下げたり、ハルシネーションを判別する手法についても、研究が進んでいます。

生成AIは、世の中にある大量のデータを学習しますから、まだ世に出たばかりの新しい情報や、あとは世の中に公開されていないような情報についても、情報量・学習が不足してうまく回答することができません。

いつも同じ回答をするとは限らない

生成AIは、世の中にあるデータや、生成AIに問いかけられた情報を使って日々学習し進化を続けています。そのため、利用者が同じ問いかけをしても、いつも同じ回答をしてくれるとは限りません。回答に再現性が欲しい場合は、yes/noで答えられるようなクローズドな質問にするなど、こちらからの問いかけ方を工夫する必要があります。

生成AIの発展と可能性

ところで、いくら生成AIが高精度・高性能になっても、結果というのは計算機の画面に映し出された情報にすぎず、現実世界になにかアクションがおこるわけではありません。その画面を人間が見て解釈し、何か行動を起こすことで初めて生成AIの結果が現実に反映されます。それが現時点です。

そこから先の未来の実現に向けて、AIが自律的に具体的な行動を起こす仕組みが研究され、開発されています。AIが問題解決のために必要な行動を決定し、必要なツールを手足のように実行し、ある目的を達成する、この手法のことを「AIエージェント」と呼んでおり、今後世の中にどんどんと登場してくることでしょう。

AIエージェントの展開が本格化し、AIが人間の持つ仕事の一部を担うようになり、良くも悪くも人々の時間に余裕を持たせてくれる日が来るのはそう遠くないかもしれません。この社会の現実味や実現される時期については研究者といえども予測がつかないとされています。

皆さんはこういった世界が楽しみでしょうか。この流れ・うねりは止まらなそうですので、少なくともAIを拒絶せず、むしろ使いこなせる側に回ることが今後は大切になりそうです。これからエンジニアを目指す方も、この成長領域に注目されてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。当ブログは日常のICTの困りごとを解決するためのノウハウを発信しているサイトです。トップページもご覧ください。

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