今なら無料で利用することもできそうな生成AIをピックアップし、一覧にまとめてみます。企業の動きが早く、量も多いので作りながら適宜更新して育てていく予定です。
生成AI一覧
生成AIといっても、様々な機能・出来ることがあるので、主な機能・用途を一緒に記していきます。
名称 | 開発元 | 主な機能 |
---|---|---|
Chat GPT | OpenAI (アメリカ) | テキスト生成、質疑応答、会話 |
Claude | Anthropic (アメリカ) | テキスト生成、質疑応答、会話 |
Google Bard | Google (アメリカ) | テキスト生成、質疑応答、会話 |
Gemini | Google (アメリカ) | テキスト、画像、音声、ビデオ |
DeepSeek | DeepSeek (中国) | テキスト、コード生成 |
DALL-E Mini | Craiyon (イギリス) | テキストから画像生成 |
Midjourney | Midjourney (アメリカ) | テキストから画像生成 |
Bing Image Creator | Microsft (アメリカ) | テキストから画像生成 |
Stable Diffusion | Stability AI (イギリス) | テキストから画像生成 |
Canva Magic Write | Canva (オーストラリア) | コピーライティング支援 |
Copy.ai | Copy.ai (アメリカ) | マーケティング向けテキスト生成 |
Synthesia | Synthesia (イギリス) | 動画生成 |
Runway ML | Runway (アメリカ) | 画像、動画編集、生成 |
Replika | Luka Inc. (アメリカ) | AIチャットボット、会話パートナー |
Jasper | Jasper.ai (アメリカ) | テキスト生成、コンテンツ作成支援 |
GitHub Copilot | GitHub (アメリカ) | コード補完、生成 |
Copilot X | GitHub (アメリカ) | コード補助、説明 |
Hugging Face | Hugging Face (アメリカ) | AIモデルの公開と共有 |
OpenArt AI | OpenArt (アメリカ) | テキストから画像生成 |
Perplexity | Perplexity (アメリカ) | テキスト生成、質疑応答、会話 |
Alexa+ | Amazon (アメリカ) | AIアシスタント(エージェント、質疑応答、会話) |
Grok | X (アメリカ) | テキスト生成、質疑応答、会話 |
Command R | Cohere (カナダ) | テキスト生成、質疑応答 |
Llama | Meta (アメリカ) | テキスト生成 |
ここから先は、各AIごとに、できることや特徴について概要を記載していきます。
ChatGPT
ChatGPTは、OpenAI社によって開発された人間との対話に近い自然な文章を生成してくれるAIチャットサービスです。最も有名な生成AIといっても過言ではないでしょう。
機能としてはテキスト生成だけでなく、翻訳、文章の要約、プログラミングコードの生成など様々なことを実現しています。
2022年11月に「ChatGPT-3.5」がリリースされ、高い性能が注目されて利用者が急増しました。その後、改良された「GPT-4 Turbo」、「ChatGPT-4o」などが順調に開発されます。ChatGPT-4oではテキストだけでなく音声や画像データにも対応しています。
2025年2月28日には「ChatGPT-4.5」が提供開始されましたが、こちらはまだ有料プラン(Pro)のみでの提供となっています。

Claude
Claude は、OpenAIの研究担当副社長を務めていたダリオ・アモデイ氏を含む、元OpenAI社員数名が設立したAnthropic社によって開発された大規模言語モデルです。AmazonやGoogleからも大きな投資をうけ、ChatGPTをも凌駕するモデルとなっています。
Claude は、Web利用のほか、スマートフォンアプリでも無料で利用することができます。Claudeは、安全性に重点を置いて倫理的な原則に基づいて設計されており、有害なコンテンツの生成を抑制することを目指して訓練されています。また、複数の観点のベンチマークでChatGPTやGeminiを超える成績をたたき出している高性能なAIです。
Claudeには現在3つのモデルが存在します。
- Claude 3.5 Sonet:標準モデルの最新版
- Claude Opus:複雑な処理を行える高知能モデル
- Claude Haiku:軽くて早い、低レイテンシモデル


Gemini / Google Bard
最初に、以前Google Bardというサービスとして提供されていたものはGeminiに置き換わり、もうBardは利用できません。BardのURLにアクセスしても、Geminiのサイトに転送(リダイレクト)されます。
Google Bardは、2023年リリースされたGoogleのAIです。この時は、Googleが開発した「PaLM 2」という大規模言語モデルを搭載していました。
2023年12月には、Googleは最新の生成AIモデルであるGeminiシリーズを公開しました。そこから徐々にGoogle Bardに搭載されていたAIモデルがPaLM 2からGeminiへと置き換わっていく過渡期となり、この間Bardは存続していましたが、2024年2月についにサービス名がGoogle Bardから「Gemini」(ジェミニ)に変更されました。
Geminiは、マルチモーダルを売りにしており、テキスト、画像、音声など、様々な種類のデータを理解して生成することができます。
普段見かけるGeminiは、内部にはGemini Proというモデルを搭載しています。Web利用のほか、ブラウザのChoromeやAndroidスマートフォンにも組み込まれており、無料で利用できます。

さらに上位にはGemini Ultraモデルを搭載したGemini Advancedが存在します。こちらはGoogle One AIプレミアムを契約することで利用できます。

DeepSeek
DeepSeekは中国のAIスタートアップ企業DeepSeekにより開発される生成AIです。モデルの種類としてはDeepSeek-V3とそれをさらに推論機能を強化した最新型のDeepSeek-R1があります。
DeepSeekの登場は、IT業界に衝撃を与えました。そちらについては別の記事に記載しています。
DeepSeekの入出力インタフェースは「チャット」と「API」があり、このうちチャットは無料で使うことができます。チャットの利用形態は、DeepSeekのWebサイトにアクセスするWeb利用と、スマートフォンにアプリを入れて使うアプリ利用があります。ユーザー登録すれば無料で利用できます。

Canva /Canva Magic Write
Canvaはオーストラリアで開発されたデザインツールです。直感的な操作でテンプレートも豊富にあるため簡単で、しかも無料で使えることから、日本でもどんどんとユーザーが増えています。その中にいくつかAIを利用した機能が搭載されています。
Canva Magic Writeは、OpenAIを利用した「マジック作文」という機能を提供しています。テキストを入力するだけで、コピー、ブログのアウトライン、リスト、自己紹介のキャプション、コンテンツのアイデア、ブレインストーミング、Eメール文、AI作文など、さまざまな文章があっという間にできあがるので、これらドキュメントの下書きを手早く作成することができます。
無料でも利用できるのですが、回数制限があるので、よりヘビーに利用したい場合はCanvaプロなど有償プランにアップグレードする必要があります。

Github Copilot / Copilot X
GitHub Copilotは、GitHubとOpenAIの共同開発によって生まれたAI補助によるプログラミングツールです。AIがコードの補完や提案を行うことで、開発者の生産性が向上します。CopilotはOpenAIが開発したGPT技術をベースにしており、プログラミングコードに特化した大規模言語モデルとなっています。
GitHub Copilot Xは、既にリリースされているGitHub Copilotを「再構築」したシステムとなります。GoogleではBardがGeminiに置き換えられていきましたが、Copilotの場合は内部としてCopilot Xが取り込まれていく進化をとるようです。


OpenArt AI
OpenArt AIを開発するOpenArtは、アメリカ・サンフランシスコのスタートアップ企業で、元グーグル社員によって設立されました。
これまで画像編集ツールで実現されていたような画像編集機能のほか、AIによる画像生成機能が搭載されており、手書き画像をAI画像でリアルに仕上げたり、画像の背景を消去したりと、画像制作のタスクを効率的に実施することができます。
現在4段階の利用プランがあり、Free(無料)から始めることができます。

Perplexity
Perplexityは、ChatGPTが発表された2022年、その同じころに誕生したアメリカのスタートアップ企業です。ソフトバンクが提携をしており、同社の携帯(ワイモバイル含む)を契約している方の場合は有料プランを無料で使用することができます。
Perplexityの特徴としては、出力する回答の根拠となる情報源を、一緒に提示してくれます。
最後までお読みいただきありがとうございました。当ブログは日常のICTの困りごとを解決するためのノウハウを発信しているサイトです。トップページもご覧ください。