ランサムウェア被害時に身代金を支払う前に確認すべき公式サイト「No More Ransom」。警察機関やセキュリティ企業が共同運営し、無料の復号ツールや感染判定サービスを提供しています。本記事では使い方や注意点をわかりやすく解説します。
ランサムウェア被害に遭ったとき、パソコン内のファイルが勝手に暗号化されてしまい「身代金を払わないと復元できない」と要求されるケースが増えています。
そんなときに頼りになるのが、無料で復号ツールを提供するサイト「No More Ransom(ノーモアランサム)」です。
この記事では、No More Ransom がどんなサイトなのか、どのように使うのかを丁寧に解説します。「どうやってファイルを元に戻すの?」という疑問や、「身代金を払うべきか?」という迷いにも答えます。
No More Ransom(ノーモアランサム)とは?
No More Ransom は、複数のセキュリティ企業と欧州の法執行機関が協力するランサムウェア対策の国際プロジェクトです。
世界規模でランサムウェアが流行している背景のもと、欧州刑事警察機構(ユーロポール)、オランダ警察、Intel Security、Kaspersky Labにより、2016年に設立されました。
No More Ransomプロジェクトは、ランサムウェアの危険性と対策に関する情報を公開し、無料復号ツールをはじめとしたランサムウェアの被害者に有用なリソースの提供を目的として活動しています。
ランサムウェア被害が起きたときに最初にやるべきこと
ランサムウェアに感染してファイルが暗号化されてしまった場合、まずやるべきことは次の通りです。(大規模なシステムでは、もっと複雑なことになります。)
- ネットワークから切断する
→ 他の機器への感染を防ぐ - バックアップの有無を確認する
→ 外付けHDD / クラウドにバックアップがあれば最優先 - 身代金を払うべきか考える
→ 一般的には払わないことが推奨されています - No More Ransom を確認する
→ 適合する復号ツールがあるかチェック
No More Ransom の使い方(簡単ステップ)
サイトは日本語対応されており、初心者でも使いやすい構造になっています。以下は基本的な流れです。
ランサムウェアの名前を確認する
感染した際に表示される「脅迫メッセージ」や暗号化されたファイル名の末尾を見て、どのランサムウェアに感染したかが推測できます。
No More Ransom の「Decryptor(復号ツール)」を探す
公式サイトのトップから「復号ツール」を選び、一覧から該当するランサムウェア名を探します。対応していれば、復号ツールへのリンクが表示されます。

復号ツールをダウンロードして実行
まずウイルス対策ソフトでマルウェアを除去しましょう。そのうえで、ダウンロードした復号ツールを実行し、指定された手順に従って処理を実施します。複数の暗号化方式がある場合は適合するツールを選んで実行します。
どんなランサムウェアに対応しているの?
No More Ransom には 数多くの復号ツールが用意されています。対応状況は常に更新されており、以下のような有名なランサムウェアにも対応しています。
- BigBobRoss
- TeslaCrypt
- Shade
- Cryakl
- その他主要ランサムウェア多数
ランサムウェアの種類は日々進化しているため、必ずサイトトップで最新対応状況を確認してください。
身代金を払うべきではない理由
ランサムウェア被害者の中には「ファイルを元に戻したいから…」と身代金を支払おうと考える人もいますが、これは危険です。
主に、以下のような理由があります。
✔ 支払っても復号鍵が届く保証がない
✔ 犯罪者への利益供与になる
✔ 再感染や新たな脅迫リスクがある
そのため、No More Ransom のような 第三者の支援ツールを試すべきとされています。
バックアップと予防は必須
復号が可能なツールは年々増えていますが、どのランサムウェアにも対応できる保証はありません。
そのため、
- 定期的にバックアップを取る
- OS・ソフトを常に最新に保つ
- 不審なメールやファイルを開かない
- 信頼できるセキュリティソフト・ウィルス対策ソフトを導入する
といった予防策が最もコストパフォーマンスが高い対策です。
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まとめ
No More Ransom は、ランサムウェア感染時に役立つ無料支援サイトです。
すべてのケースで完璧に復号できるわけではありませんが、身代金支払いを避けつつ、復号できる可能性を高める大きな選択肢になります。困っている方は、まず復号ツールを確認してみましょう。
付録:よくある質問(FAQ)
すべてのランサムウェアに対応していますか?
すべてではありません。サイトに対応ツールがあるもののみ対応です。
復号に費用はかかりますか?
基本的に無料です。場合によっては追加情報が必要になることがあります。
復号できない場合は?
バックアップの活用、専門家への相談、警察への通報を検討してください。
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