家庭でインターネットが遅いとき、その原因を探り当てるのは意外と難しいですよね。インターネット回線や、Wi-Fiルーターをはじめとした屋内の機器、機器の設置の仕方や使い方など、インターネットを遅くしている要因は様々あるためです。
まずはインターネット回線の確認から
インターネット接続が時間帯などによらず恒常的に遅いと感じており、屋内のWi-Fiルーターのそばでネットワークを使っていても遅い。あるいはLANで有線接続しているにもかかわらず遅い、ということであれば、インターネット回線が原因となっている可能性は高いです。
古い契約の回線ではないか?
そのインターネット回線の契約はどのようなものでしょうか。現在主流となっているのは100Mbps以上の通信速度をうたう光回線ですが、それ以前の種類の回線種類ではないでしょうか。10年も昔の契約の場合は、たとえ光回線であっても10Mbpsなど通信速度の上限値が小さいままの可能性もあります。
また、マンションなどの場合、マンション建物内で各部屋までの配線されている線が古い方式を使っている可能性もあります。その場合は、より高速な回線が利用可能となっていないか、確認してみてください。
次にWi-Fiルーターを確認
古い規格のWi-Fiルーターではないか?
Wi-Fiルーターで10年以上前の製品や、低価格帯の製品の場合はWi-Fi4など低速な規格のものかもしれません。古い規格のWi-Fiは、通信速度の上限が低いということもありますし、たくさんの機器を同時に接続して使用することも想定されていないため、使用上での問題原因となっている可能性があります。
Wi-Fi 4 / Wi-Fi 5 / Wi-Fi 6などの規格については、別の記事に記載していますので、そちらをご覧ください。
Wi-Fiルーターの置き場所は適切か?
Wi-Fiルーターは新しい規格に対応した新しい製品なのに速度が出ないということであれば、置き場所を確認してみましょう。Wi-Fiルーターの置き場所の考慮点は、以下があります。
- なるべく遮蔽物のない場所。できれば部屋の中心近くに置く方が、部屋全体に電波が行き届き、快適に使うことができます。
- 周りに水や金属がないこと。水槽の近くや、金属ラックに置くのは適切ではありません。
- 電波同士が干渉しますので、電子レンジなど電波を出す機械の近くにはおかない方が良いです。
- 電波がいきわたりやすい、高さは1メートルから2メートル程度の高さに設置するのがよいです。床に直置きはNGです。
インターネット回線の種類
今選択ができるインターネットの種類は以下のものがあります。
- 光回線
- ケーブルテレビ回線
- ホームルーター
- ポケットWi-Fi
最も回線速度が速く安定しており、提供会社や契約プランも豊富であることから、特に理由がなければ光回線を選択するのが最適です。新規に回線を引き込む開通工事を行う際は、工事が行われるまでインターネットを使えないというのが難点です。
もし自宅に光回線が引かれておらず、新規の開通工事を避けたいなど理由があれば、ホームルーターを選択する手もあります。ホームルーターという提供会社から提供されるアンテナのような機材を屋内に置くだけで、工事なしに使い始めることができます。
ホームルーターの場合は、提供会社の数がそれほど多くはなく、またインターネットサービス提供エリアも制限があるので、ご自宅が利用可能であるか事前に確認するのがよいでしょう。
自宅だけでなく、いろいろな場所に移動してパソコンを使いたいなどの用途であれば、ポケットWi-Fiもよい選択肢です。自宅の中だけでなく、屋外にも持ち出せるのでどこでも高速にインターネットを利用することができます。インターネット上で契約すれば、すぐに宅配で端末が送られてきます。使用後も、指定の宛先に宅急便で送り返すだけなので、とても手軽に利用できます。
私が引っ越しの際にいつも実施する手段は、ポケットWi-Fiと光回線の合わせ技です。
- 引っ越し前にポケットWi-Fiを1~3か月程度で契約する。光回線の開通工事が終わるまではポケットWi-Fiを使う。(最小期間で契約しておいて、使った月の数だけ後から払うケースが多い)
- 引っ越し日程が決まったら光回線を契約し、工事日を設定する。
- 光回線の工事が終わり、自宅のWi-Fiルーターの設定が終わって使えるようになったら、ポケットWi-Fiを返却する。
インターネットが遅くてお悩みの方は、ぜひ回線やWi-Fiルーターを確認してみてください。
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