2025–2026 のクラウドインフラ市場はAI需要で急成長し、2025 年の総支出は約 4,190 億ドルに達しました。AWS は依然トップですがシェアはやや低下傾向にあり、Microsoft Azure と Google Cloud が成長を続けています。主要3社で市場の約 2/3 を占める状況は継続しています。
Synergy Research Group の最新データによると、2025年のクラウドインフラ支出は 約4,190億ドル(約42兆円) に達しました。Q4 だけでも 1,191億ドル(約12兆円) を突破し、前年比で約30%の成長率となっています。これは、ここ数年で最も高い増加率で、生成AIが主な需要ドライバーとなっています。
過去記事で取り上げたように、クラウド市場はAIによって成長が促進されていますが、最新データではその傾向がさらに強まっています。
AI関連の処理や計算ニーズが高まったことにより、企業はインフラ支出を大幅に増やしています。
AWS / Azure / Google Cloud:シェア動向の変化
メガクラウド3社のシェア(2025年4Q)
Synergy最新値では、AWS、Microsoft Azure、Google Cloud の上位3社でクラウド市場の約68%を占めました。
具体的には下記の配分となっています。
- AWS:約28%
- Microsoft Azure:約21%
- Google Cloud:約14%
他のクラウドプロバイダーも伸びていますが、3社が圧倒的シェアを維持しています。
AWSシェアの微減傾向
直近の複数四半期データを見ると、AWSに関しては過去のような30%突破の圧倒的な勢いはやや弱まりつつあります。2025年Q3 の速報でも AWS シェアは 29% 前後と報じられました。
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つまり、市場での成長はAWSを追いかけるMicrosoft や Google の成長率が AWS を上回っている状況です。
- AWS はシェアを維持しつつ成長がやや鈍化
- Azure / Google Cloud はAI関連需要で急激に伸びている
という構造変化が進んでいると読み取れます。
なぜ AWS のシェアに変化が出ているのか?
AI を強力に支えるクラウドサービスの提供では、GPU や専用アクセラレーターへの巨額投資が必要です。この点で、Microsoft は OpenAI との結びつきが強く、データセンター投資を加速させ、この結果として成長率が AWS を上回る局面が生まれていると考えられます。
Google も AI モデルやインフラ面で積極的な投資を進めており、近年のシェア増加につながっています。
エンタープライズ向け市場と中小企業市場で見える違い
最新統計では、トップ3 の占有率は 市場全体の約68~70% で、2023年の占有率から見ても若干上昇傾向にあります。これは、クラウド全体の絶対市場規模が成長していることと、AI導入が遅れていた企業でもクラウド移行を進めているためと考えられます。
つまり、クラウド市場そのものは拡大しつつ、主要プレイヤーの相対シェアの分布が微妙に変動しているという構図です。
まとめ:最新のクラウド市場シェアのポイント
Synergy Research Group の最新データから、以下の市場状況であることがわかりました。
- クラウドインフラ市場は 2025 年に約 4,190 億ドルに成長。AI が成長の主要ドライバーになっている。
- AWS は依然トップだが、シェアはやや低下傾向にあり、26~28%レンジにとどまる局面も観測されている。
- Microsoft Azure と Google Cloud は成長率が高く、シェアを伸ばしている。
- AWS、Microsoft、Googleのメガクラウド3社で、市場の約 2/3 を占める状態が続いている。
なお、AWS の市場シェアが30%を割る、といっても、これは必ずしもAWSが衰退しているという意味ではありません。市場全体の伸びが非常に大きいため、相対的な割合が変化しているだけで、売上は依然高成長を維持しています。
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