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【体験レビュー】Bitwarden使ってみた|無料でも実用的?有料版との違いや活用ポイントを解説

パスワード防御 パスワード管理

近年、個人情報の漏洩や不正ログインといったセキュリティインシデントが増加しています。

多くの人が、「Have I Been Pwned」のようなサービスで自分のメールアドレスが過去の情報漏洩に含まれていたことを知り、セキュリティ意識を高めるきっかけになっています。

こういった対処のために導入を検討したのが、パスワード管理ツールです。中でも注目したのが、オープンソースかつ無料で利用できる「Bitwarden」でした。

本記事では、Bitwardenの無料プランと有料プランの違い、実際に使用して感じたメリット・デメリット、導入方法、運用のコツについてご紹介します。

Bitwardenとは?|信頼性の高いオープンソースのパスワードマネージャー

Bitwarden は、個人および法人向けに提供されているクラウド型のパスワード管理ツールです。

オープンソースで開発されており、ソースコードが公開されている点からも、セキュリティ面の透明性と信頼性が高いと評価されています。

特徴

  • 複数のデバイス間でデータを同期
  • AES-256ビット暗号化、ゼロ知識モデルによる高度なセキュリティ
  • 無料プランでも基本機能はほぼ利用可能
  • ブラウザ拡張・モバイルアプリ・デスクトップアプリすべてに対応

無料プランでできること・制限されること

Bitwardenの魅力は、無料でも実用的な機能が豊富に揃っている点です。

無料プランで利用可能な機能

  • パスワードや安全なメモの無制限保存
  • PC・スマートフォン・タブレット間のクラウド同期
  • ブラウザへの自動入力機能
  • 2段階認証(TOTP:ワンタイムパスワードアプリによるコード生成)への対応
  • パスワード生成ツール

無料プランで制限される機能

  • 添付ファイルの保存が不可
  • セキュリティレポート(パスワードの脆弱性診断等)が非対応
  • カスタマーサポートは限定的

有料プランとの違い

有料プラン「Premium」は、年間10ドルという非常にリーズナブルな価格で提供されています。

有料版で利用できる主な機能

有料版では、以下の機能が利用可能になります。

  • 1GB の暗号化されたファイルストレージ
  • YubiKey、Duo などのプロプライエタリな2段階認証オプション
  • 保管庫を安全に保つための、パスワードやアカウントの健全性、データ侵害に関するレポート
    • 流出パスワードの調査
    • 複数のサービスで同じ・再利用しているパスワードの調査
    • 脆弱なパスワードの調査
    • 非セキュアなサイトの調査
    • サイトが2段階認証に対応しているかの調査
  • 保管庫内での2段階認証コード生成
  • 優先カスタマーサポート

Bitwardenの導入方法|登録からセットアップまでの手順

Bitwardenの導入は非常にシンプルです。以下の手順に従えば、初心者でも数分で使い始めることができます。

1.アカウント登録

公式サイト(https://bitwarden.com)から、利用したいプランを選んで、メールアドレスとマスターパスワードを設定します。

Bitwarden料金画面

無料プランの場合は次のようなメールアドレス登録画面になります。

アカウント作成画面

次に指定したメールアドレスへ確認のメールが届きますので、メールから確認を行いましょう。

メールを確認すると、マスターパスワードの設定画面となります。ここで、強固なパスワードを設定するようにしてください。

マスターパスワード画面

マスターパスワードは復元不可能なため、必ず忘れないようにメモなど保管してください。

2.アプリケーションのインストール

Bitwardenの利用形態としては、ブラウザ、Windows/MacOS/Linuxのデスクトップアプリケーション、モバイル向けアプリなどがあります。

使う環境に合わせて公式サイト(https://bitwarden.com/ja-jp/download/)からアプリをダウンロードしてインストールしてください。複数デバイス間で同期されるため、いつでもどこでもアクセス可能です。

3.パスワードの追加

Bitwardenで管理したいパスワードを追加していきます。手動で入力する方法と、CSV形式でインポートする方法、他のツールから移行する方法などがあります。

手動で新規に追加する場合は、以下の「ログインを新規作成」画面で登録します。

ログイン作成画面

4.自動入力の設定

ブラウザ拡張機能やスマホアプリを使うことで、各サービスログイン時に、Bitwardenから自動入力させることが可能になります。生体認証との連携も可能で、セキュリティと利便性を両立できます。

ブラウザからの自動入力を使う場合は、利用しているブラウザに合わせた「Bitwardenパスワードマネージャー」という拡張機能をインストールしておきましょう。

ブラウザ拡張機能

実際に使って感じたメリット・デメリット

メリット:

  • 無料でも十分に実用的であり、個人利用で困る場面は少ない
  • オープンソースであり、セキュリティの透明性が高い
  • デバイス間での同期がスムーズ
  • 生体認証・自動入力などモダンな機能も網羅
  • 軽量かつ動作が安定している

デメリット:

  • ユーザーインターフェースがやや素朴で、好みが分かれる可能性あり
  • 日本語のサポート情報が限定的(設定画面は日本語対応しています)

効率的に使うための運用のコツ

Bitwardenはシンプルである分、運用次第でさらに快適に利用できます。

  • 「パスワード生成ツール」を積極的に活用:複雑で推測されにくいパスワードを自動作成できます
  • 「ノート欄」へのメモ活用:セキュリティ質問の回答や復旧用コードの記録に最適
  • ブラウザ拡張のショートカット活用:「Ctrl + Shift + L」での自動入力など、作業効率を向上できます
  • 定期的なパスワード見直し:有料プランの「セキュリティレポート」機能を使えば、見直すべきパスワードがわかります

まとめ|Bitwardenはコストを抑えて始められるセキュアな選択肢

Bitwardenは、費用をかけずに始められるセキュリティ対策として非常に優秀です。無料プランでも実用性が高く、パスワード管理の第一歩として最適です。

また、有料プランも年間10ドルとリーズナブルで、TOTP自動入力やセキュリティ診断などの高度な機能を追加できます。

以下のような方に、大変お勧めです。

  • 初めてパスワード管理ツールを使う方
  • 無料でできる限り安全に運用したい方
  • セキュリティ意識を高めたいが、コストを抑えたい方

最後までお読みいただきありがとうございました。当ブログは日常のICTの困りごとを解決するためのノウハウを発信しているサイトです。トップページもご覧ください。

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