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聞き返されない・聞き逃さないヘッドセット | audio-technica「ATH-GL3」をレビュー

テレワークが当たり前になってから、「どのヘッドセットを使うか」は、思っている以上に仕事の快適さを左右します。

私自身、オンライン会議や海外メンバーとの英語ミーティングが日常的にあり、これまではロジクール製の入門クラスのヘッドセットを使っていました。ただ、長年使ってきたこともあり、ついに故障してしまいました。

これを機に、「ちゃんと“聞こえる・伝わる”ものを選ぼう」と思い、いろいろ検討した結果、購入したのが

audio-technica(オーディオテクニカ)ATH-GL3 Closed-Back

です。

本記事では、IT系・音響マニア目線ではなく、あくまで“テレワークで使う社会人目線”で、実際に使ってみた感想をまとめます。

購入のきっかけ:これまで感じていた3つの不満

ヘッドセットを買い替えようと思った理由は、単なる故障だけではありませんでした。

相手に「声が小さい」と言われることがあった

オンライン会議中に、

  • 「ちょっと声小さいです」
  • 「もう一度言ってもらえますか?」

と聞き返されることが、たまにありました。

毎回ではないものの、こちらは普通に話しているつもりなのに、相手に届いていないという状況は、意外とストレスになります。

特に大事な会議ほど、「マイク性能」は重要だと感じていました。

海外メンバーの英語の細かな発音が聞き取りにくい

海外メンバーとの英語会議では、

  • 子音が弱く聞こえる
  • 語尾が曖昧に感じる
  • ノイズに埋もれて発音の違いが分かりづらい

と感じることがありました。

筆者の英語力の問題もありますが、「音そのものがクリアでない」 という要因も大きいのでは?と疑い始めたのがきっかけです。

低い声が聞き取りにくかった

低めの声の人が話すと、

  • こもって聞こえる
  • 何と言っているか一瞬迷う

という場面もありました。

BGMや効果音ではなく、“人の声を正確に聞きたい”という用途では、ここも改善したいポイントでした。

ATH-GL3 を選んだ理由

ヘッドセット選びでは、以下を重視しました。

  • テレワーク用途に向いていること
  • マイク品質がある程度信頼できること
  • 長時間つけても疲れにくいこと
  • 見た目などゲーミング感が強すぎないこと

その中で目に留まったのが、オーディオテクニカの ATH-GL3 でした。

「ゲーミングヘッドセット」という位置づけではありますが、オーディオメーカーらしく、以下のような特徴があり決め手になりました。

  • 音質重視
  • 余計な演出が少ない
  • 見た目も比較的落ち着いている

実際に使ってみた感想(良かった点)

音がとにかくクリア

まず感じたのは、「人の声が非常にクリアに聞こえる」 という点です。

  • まるで同じ部屋にいて会話しているかのように、声がはっきり前に出る
  • こもり感が少ない
  • 子音と母音の区別がしやすい

特に英語の会議では、「あ、今の発音はこう言ってたのか」と分かる場面が増えました。

低音が無理に強調されているわけではなく、会話に必要な帯域が自然に強調されている印象です。

低い声も聞き取りやすい

これまで聞き取りづらかった、低めの声の人の発言も、以前より明瞭に感じます。

「音量を上げないと聞こえない」というより、音の輪郭がはっきりしたという表現が近いです。

マイク品質が良く、聞き返されなくなった

使い始めてから、

  • 「声が小さい」
  • 「音がこもっている」

と言われることは、今のところありません。

特別大声で話しているわけでもなく、普通の会話トーンで問題なく通じています。自分の声がちゃんと相手に届いている安心感は、思っていた以上に快適です。

マイク部分の位置調整もやりやすく、口元の適切な位置にマイクを近づけることができます。

少し気になる点(正直レビュー)

もちろん、完璧ではありません。気になった点も正直に書きます。

オーディオケーブルがもう少し長いと嬉しい

このヘッドセットは有線で、太めのしっかりした3.5mmステレオ4極ミニプラグのオーディオケーブルが付属しています。長さは1.2mありますが、PCと少し距離がある配置だと、「もう少し長さが欲しいな」と感じる可能性があります。

すぐそばにPCを置いて使っている方なら問題ないですが、環境によっては延長ケーブルを用意したほうが安心です。

耳を覆うので、多少蒸れる

イヤーパッドは肌の触れる部分はメッシュ素材で肌触りは悪くありません。ただし、しっかり耳を覆うタイプなので、

  • 夏場
  • 暖房が効いた部屋

では、長時間使うと少し蒸れる感覚があります。

これは密閉型ヘッドセットの宿命でもあるので、音質とのトレードオフと割り切るのが良さそうです。

総評:テレワーク用途として「買ってよかった」

ATH-GL3 をしばらく使ってみての結論は、「テレワーク用途として、かなり満足度が高い」です。

特に、下記の悩みを持っている人には、十分おすすめできるヘッドセットだと思います。

  • 相手に聞き返されるストレスを減らしたい
  • 英語や外国人の発音を少しでも正確に聞きたい
  • 低い声が聞き取りづらいと感じている

派手な機能や演出はありませんが、「仕事でちゃんと使える音」 を求めている人には、ちょうど良い一台です。

こんな人に向いている/向いていない

向いている人

  • テレワーク・オンライン会議が多い
  • 会話の聞き取りやすさを重視したい
  • 落ち着いた見た目が好き

向いていない人

  • 無線(ワイヤレス)にこだわりたい
  • 長時間でも蒸れない軽さ最優先
  • 派手な見た目や重厚な音が欲しい人

おわりに

ヘッドセットは「壊れたら買い替えるもの」になりがちですが、実は 仕事の質・疲労感・コミュニケーションのスムーズさ に大きく影響するアイテムです。

今回 ATH-GL3 に買い替えて、「音のストレスが減るだけで、仕事が楽になる」ということを改めて実感しました。

同じような悩みを持っている方の参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。当ブログは日常のICTの困りごとを解決するためのノウハウを発信しているサイトです。トップページもご覧ください。

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