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SDカードの種類と見分け方 ー いざ買うときに迷いがち、正しく使い分けていますか?

memory-cards デジタルとの付き合い方

スマートフォン、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ドライブレコーダー、ゲーム機など、いまや私たちの日常生活に欠かせない存在となった「SDカード」。しかし、いざ買おうとすると「どれを選べばいいのか分からない…」という方も多いのではないでしょうか?

  • 「SD」と「microSD」の違いは?
  • 「UHS-I」や「V30」ってなに?
  • 容量が同じでも高いカードと安いカードの違いは?

この記事では、SDカードの種類・サイズ・用途別の選び方・性能の見分け方まで、初心者でも迷わず選べるように、ポイントをやさしく解説していきます。

SDカードとは?

実は「SDカード」と一口に言っても、容量と対応機器によって複数の規格が存在します。

規格最大容量主な特徴一般的な使用例
・SD(SDSC)
・microSD
SD
2GBまで最も古い規格古いデジカメ、音楽プレーヤーなど
・SDHC
・microSDHC
SDHC
4〜32GB一般的に多く流通デジカメ、ゲーム機など
・SDXC
・microSDXC
SDXC
64GB〜2TB高画質動画に対応4K撮影カメラ、ドローンなど
・SDUC
SDUC
最大128TBまで次世代規格
(普及途上)
将来的な大容量用途向

SDカードを使用する機器がどの規格に対応しているか、必ず確認を!

SDカードのサイズとは?(物理サイズの違い)

SDカードには、物理的なサイズでも3つの種類があります。

種類サイズ(mm)
[長さ×幅×厚さ]
主な使用機器
標準SDカード32×24×2.1デジカメ、ビデオカメラなど
miniSDカード21.5×20×1.4古い携帯電話など
microSDカード15×11×1スマホ、ドライブレコーダー、Switchなど

miniSDカードは現在ほとんど使われていません。miniSDが対応していた小型機器ではmicroSDカードの利用が主流となっています。

microSDカードはアダプターを使えば標準SDスロットでも利用可能です。

SDカードのスピード表記の見方

「容量が同じカードなのに、なぜ値段が違うの?」と思ったことが無いでしょうか。その答えは、多くの場合「書き込み速度の違い」にあります。

主なスピードクラスの種類・指標

最低書き込み速度の目安として、主に3つのスピードクラスの表記が使われています。

SDカードのイメージ
  1. スピードクラス:Cの記号で表記される規格です。
  2. UHS(Ultra-High Speed)スピードクラス:Uの記号で表記される規格です。
  3. ビデオスピードクラス:Vの記号で表記される規格です。
規格表記最低書き込み速度用途の目安
スピードクラス
Class 2〜10
2MB/s〜10MB/s静止画、HD動画程度
UHSスピードクラス
U1
最低10MB/sフルHD動画、連写写真など
UHSスピードクラス
U3
最低30MB/s4K動画など
ビデオスピードクラス
V30〜V90
30〜90MB/s以上プロ仕様の高品質映像記録など

最大書き込み速度に関しても種類があります。UHSインターフェースという規格で、I 、II、 IIIの記号によって3種類の規格に分けられています。

規格表記最大書き込み速度
UHS-I(Ultra High Speed Phase I)
I
104MB/秒
UHS-II(Ultra High Speed Phase II)
II
312MB/秒
UHS-III(Ultra High Speed Phase III)
II
624MB/秒

UHS-Iは3種類の中でも最も普及している規格です。

インターフェースとは接点を示す言葉のことであり、規格が変わるとSDカードの金属の金具部分の構造が異なってきます。UHS-II、UHS-IIIにはそれに対応した機器が必要になってきます。

読み書き速度はどこで見る?

パッケージやカード本体に、「U」や「V」のマークがついていることが確認できると思います。たとえば「V30」とあれば、最低30MB/sの連続書き込みに対応していることを意味します。

用途別おすすめのSDカードの選び方

SDカードのメーカーは様々ありますが、私は「キオクシア」と「SanDisk」を使うことがほとんどです。

キオクシアはリーズナブルで品質もしっかりしているように思え、ついついもう一枚、とよく購入してしまいます。

写真撮影や普段使いなら?

  • 容量:32GB〜
  • 規格:SDHCまたはSDXC
  • スピード:Class 10またはUHS-I/U1

キオクシアのカードでいえば、「ライトブルー」か「ブラック」のグレード、「EXCERIA」シリーズが目安です。

価格重視でも十分使えます。

フルHD動画の録画や高解像度写真には?

  • 容量:64GB〜
  • 規格:SDXC
  • スピード:UHS-I/U1またはU3

キオクシアのカードでいえば、「マゼンタ」のグレード「EXCERIA PLUS」が目安です。

連続撮影や高速転送に耐えられる性能が必要になります。

4K動画、ドローン撮影、プロ用カメラには?

  • 容量:128GB~
  • 規格:SDXC
  • スピード:UHS-I/U3以上、V30〜V60推奨

キオクシアのカードでいえば、「マゼンタ」カラーの中でも上級クラス「EXCERIA PLUS G2」がおすすめです。

高性能を求められる場合には、安定のSanDiskもよく使います。グレードは「Extreme PRO」がおすすめです。

低速カードだと録画が途中で止まる危険性もあります。

ドライブレコーダーや監視カメラ用途には?

  • 耐久性重視で「高耐久」タイプがおすすめ
  • スピードはClass 10、UHS-I/U1以上
  • 容量は使用頻度に応じて32GB〜256GB程度

キオクシアでは「グリーン」のカードが目印の「HIGH ENDURANCE」シリーズです。

SanDiskだと、白いパッケージが目印の「HIGH ENDURANCE」シリーズです。さらに上位の「MAX ENDURANCE」シリーズという選択もあります。

SDカードを購入するときの注意点

いくつか注意したい点がありますが、主に以下のようなポイントには気をつけましょう。

  • 機器が対応している規格を必ず確認する(SDHCしか対応していない機器でSDXCは使えません)
  • 信頼できるメーカーを選ぶ
  • 偽物・模倣品に注意

また、機器とカードの相性が合わずに動作不良を起こすことも稀にあるようですので、私は安いからといってもあまりマイナーなメーカーのものは使わないようにしています。

まとめ

SDカードはなんとなくで選ばず、使う機器・用途・必要な性能に応じて、正しく選ぶことが大切です。

  • 「容量」だけで選ぶのは危険です
  • 「サイズ(物理)」と「規格(SDHC/SDXC)」は別物です
  • 「速度」は撮影の快適さや安全性に直結します
  • microSDカード→SDカードと、アダプターでの兼用利用もありです

カメラやスマホ、カーナビはもちろん、スマート家電やIoT機器、監視装置など、SDカードの活用範囲はどんどん広がっています。

ぜひこの記事を参考に、あなたに最適な1枚を選んでください。

最後までお読みいただきありがとうございました。当ブログは日常のICTの困りごとを解決するためのノウハウを発信しているサイトです。トップページもご覧ください。

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