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シングルサインオン(SSO)──パスワード地獄からの解放がもたらす快適なITライフ

サインオン セキュリティ

仕事でもプライベートでも、今や私たちの生活はさまざまなWebサービスやアプリに囲まれています。ログインが必要なサービスがどんどん増えていく中で、「あのサービスのパスワードなんだっけ……?」と悩んだことがある方は多いはずです。

そんな悩みを解決してくれるひとつの技術がシングルサインオン(Single Sign-On:SSO)です。名前の通り、「一度のログインですべてのサービスにアクセスできる仕組み」で、ユーザーにとってのストレスを大きく減らしてくれます。

シングルサインオン(SSO)とは

シングルサインオン(SSO)とは、1つのIDとパスワードで複数のシステムやサービスにログインできる仕組みのことです。

たとえば、Googleアカウントを使ってGmail、Google Drive、YouTubeなどにログインする経験がある方は、すでにSSOを体験しています。同じように、会社のMicrosoftアカウントでTeamsやOutlook、SharePointなどにアクセスできるのも、SSOの一種といえます。

SSOがもたらす3つの利便性

パスワードの管理が圧倒的にラクになる

毎回異なるサービスにログインするたびに、違うパスワードを思い出す必要がなくなります。記憶力に頼ったり、紙やメモアプリにパスワードを書き留めるようなことをせずとも、1回のログインで全サービスにアクセス可能になるのは非常にストレスフリーです。

時間の節約につながる

一日数回、あるいは十数回もシステムにログインする職場もあります。SSOを導入すれば、そのたびにログイン情報を入力する必要がなくなり、作業時間のロスを最小限に抑えることができます。

これは、企業にとっても従業員の生産性向上という大きな利点になります。

セキュリティ向上にもつながる

「複数のサービスで同じパスワードを使い回している」——これはよくある危険な行為ですが、SSOがあればひとつの強固なパスワードで管理が可能になります。さらに、多くのSSOソリューションでは多要素認証(MFA)と組み合わせることで、セキュリティをより強固にしています。

企業がSSOを導入するメリット

情報システム部門の負荷軽減

「パスワードを忘れた」という問い合わせが激減するため、ヘルプデスクの対応工数も削減されます。社内アカウント管理の一元化も進み、IT運用の効率化が図れます。

アクセス管理と監査が容易になる

ユーザーがいつ、どのサービスにアクセスしたかというログ管理や監査も一元的にできるようになります。不正アクセスや情報漏洩対策にもつながるため、セキュリティポリシーの遵守にも役立ちます。

クラウド時代の働き方に最適

在宅勤務やテレワークが一般的になった今、どこからでも安全にサービスへアクセスできるSSOは、クラウド活用と相性抜群です。Microsoft 365やGoogle Workspace、Salesforceなど主要なクラウドサービスの多くがSSOと連携可能です。

便利さの裏にある注意点

SSOは非常に便利ですが、「1つの認証にすべてが依存している」という構造上、いくつか注意すべきポイントもあります。

IDプロバイダが落ちると全サービスにアクセスできなくなる

IDプロバイダとは、ユーザー情報を管理・確認し、承認を行う機能です。これが使えなくなると、すべてのサービスにアクセスできなくなりますので、IDプロバイダには冗長構成や障害対策が必要です。

不正アクセス時の影響が大きい

情報漏洩や乗っ取りで、あるユーザーアカウントが利用できるようになってしまうと、たちまち関連サービスもアクセスされることが可能になってしまいます。強力なパスワードの設定、MFAの導入は必須です。

まとめ

私たちが普段気づかぬうちに使っているSSOは、もはや生活や業務に不可欠な存在になりつつあります。1回のログインで多くのサービスに安全にアクセスできるというのは、まさに「デジタルの玄関口」のようなものですね。

企業や学校などの大規模環境ではもちろん、個人レベルでもSSO的な仕組み(Google、Apple、LINEなどのID連携)を使いこなすことで、日々の作業が効率化され、セキュリティも向上します。

ITを「難しいもの」ではなく、「使いやすく快適なもの」にしてくれる技術として、今後もSSOはますます重要性を増していくでしょう。

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